水産業の競争力強化など 6月県議会補正案

県議会6月定例会は2日に開会し、県は総額約2億9600万円を増額する平成28年度一般会計補正予算案など16議案と専決処分報告など9件を提出する。

補正予算案は、今月の暴風雨でがけ崩れが発生した海南市内1カ所の擁壁工の対策工事に600万円▽勝浦漁業協同組合への官民ファンド「地域経済活性化支援機構」の再生支援決定に伴う、県信用漁業協同組合連合会に対する損失補償に1億1471万円▽水産庁「水産業競争力強化緊急施設整備事業」を活用した、日高港の製氷施設の改築に1億2172万円▽南紀白浜空港のコンセッション方式による効果的な空港運営の在り方を検討するための経営分析などの調査に2000万円―など。補正後の一般会計は約5755億円になる。

条例案件は、地方税法の一部改正などに伴う条例の一部改正案、来年4月開設予定の点字図書館・聴覚障害者情報センターの設置・管理に関する条例案など。

会期は21日までの20日間。初日の本会議は、岩出市根来で復元整備され、4月に開館した旧県会議事堂(通称・一乗閣)で開かれる。一般質問は10日と13~15日の計4日間。