徘徊する母と見守る娘の記録 28日に上映会
認知症で徘徊を繰り返す母と、それを見守る娘の日常を描いたドキュメンタリー映画「徘徊―ママリン87歳の夏」の上映会が28日午後2時から、和歌山市西高松の県立図書館2階メディア・アート・ホールで開かれる。
同作品の舞台は大阪・北浜。昼夜の別なく徘徊する母・酒井アサヨさん(88)を家に閉じ込めるのをやめ、娘の章子さん(56)は徘徊に付き合うように。すると、ご近所やお店の人の目に止まり、自然に助けてくれるようになった。6年間で歩いた距離は大阪―東京3往復分。徘徊モードが一息つけば、母娘一緒に居酒屋やバーにも行き、ご近所や友達にも紹介する。そんな2人にとっては“普通”の日々を追ったドキュメンタリー。田中幸夫監督作品。77分。
上映協力券1000円(前売り、当日とも)。問い合わせは県平和フォーラム(℡073・425・4180)。