Galaxy2連覇 日曜野球春季大会

 本社杯・和歌山市長旗争奪第48回和歌山日曜野球春季大会(大道眸運営委員長)の準決勝、決勝が29日、市民球場で行われ、敗者復活戦から勝ち上がったGalaxy(ギャラクシー)が2連覇を飾った。初出場のAvengers(アベンジャーズ)との決勝は、初回に1点を先制したGalaxyが後半、勝負強い打撃を展開、5回と8回には山岡、吉田の連続適時打が飛び出し、8―1で快勝した。MVPには力投したGalaxyの野口亮太投手、敢闘賞にAvengersの冨士侑樹投手が選ばれた。

 ◇準決勝

Avengers 0 0 1 0 8 0 0 9
神風 0 0 0 0 6 2 0 8

Galaxy 0 0 0 0 0 2 0 2
F・Swing 0 0 0 0 0 0 0 0

 ◇決勝

Avengers 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
Galaxy 1 0 0 0 2 0 1 4 × 8

  (決勝のみ9回)

 昭和から平成へ、野球を通してさまざまな感動シーンを彩ってきた和歌山日曜野球の48回目の春は、3月20日、紀三井寺公園野球場で開幕。38チームによる熱い戦いの火ぶたが切られた。第43回の夏季大会で初優勝して以来、通算7回の優勝を重ね、今回も2連覇に挑んだGalaxyだが、初戦でFull・Swingと2―2の同点となり、抽選負けという厳しいスタートになった。敗者復活戦でも3回戦で紀州男と1―1の同点、辛くも抽選勝ちで、ピンチを切り抜けた。復活5回戦を勝ち、8強入りを決めた後は、S・Projectを4―0、準決勝ではFull・Swingと再戦、2―0の完封で雪辱し決勝に進出した。

 決勝の相手は、海南高校野球部OBの同級生で結成したAvengersで、初出場だが、2回戦で前回秋季大会の覇者・紀州男を5―1で破った平均年齢21歳の実力派との激突は、Galaxy・野口、Avengers・冨士の投手戦で始まった。

 初回、Galaxyは、無死満塁から山崎彰の中前適時打で1点を先取したが、追加点は奪えず、2回以降ゼロ行進が続いた。5回には西上の死球から1死2塁と攻め、山岡の右中間を破る2塁打、吉田の技あり内野安打で2点を加えた。7回に1点、8回には無死満塁から再び山岡、吉田の適時打で、リードを7点に広げた。

 守っては、野口が走者を出しながらも、力強い投球で5回まで零封、6回に1点を失ったが、後をつないだ坂本が、Avenngers打線に反撃を許さず、優勝杯を手にした。

 Galaxyの山崎彰大代表は「野口、山崎郁、貴志の3投手を軸に2連覇を目指したが、苦しい試合もあった。試合を重ねながら打線も良くなり、決勝ではいい形でベテランが締めてくれた」とした。MVPを獲得した野口投手は「みんなが後ろで支えてくれたおかげだ。日々の努力を怠らないようにしたい」と、夏季大会に向け早くも気を引き締めた。

 Avengersの巽監督は「この大会は楽しかった。海南高校の同級生で、つくったチームだが、野球に真面目に取り組み、今後も全力疾走、全力プレーに努めたい」と次回への意欲を示した。

 決勝の応援に駆け付けた本社・津村周取締役社長は「過去5年間で、3回目の春季大会を制したGalaxyは王者のイメージがある。初出場のAvenngersが準優勝と健闘した。選手たちの若さと大会を運営されているベテランの先輩たちのパワーに、私たちも負けずみんなで日曜野球を盛り上げよう」とエールを送った。大道運営委員長が「長い期間、運営に携わってきた私たちにとって、若い選手たちの活躍がうれしい。選手たちに負けず、私たちも、みなさんと勝負する気概をもって、これからも頑張りたい」と力強く述べた。

 《Galaxy》代表・選手=山崎彰大▽監督・選手=南大樹▽主将=吉田知樹▽選手=山崎郁弥、坂本大樹、高野晃輔、田中宏幸、柏貴文、田村龍佑、貴志優太、野口亮太、楠鉄平、西上恭平、飯村一馬、神代周、岡本昌也、皆川一樹、鈴木亮、山岡大祐、田村和真、桑山浩杜、岩田和樹、松井大樹、蒲和輝、森健騎、桝屋建人、甲田玲於

 《Avengers》代表・監督・選手=巽裕幸▽主将=冨士侑樹▽選手=石田歩、中西純平、山本雄資、福田航、石田里樹、鍬初樹弥、古田奨、丸山修平、馬場智也、呑海太賀、池端大輝、空山侑太朗