市議会に特別委設置へ 伏虎中の跡地利用
和歌山市議会の議会運営委員会が7日に開かれ、来年4月の市立伏虎義務教育学校開校後の現伏虎中学校の敷地について議論するため、「伏虎中学校跡地利用に関する特別委員会」の設置案が報告された。14日に開会予定の6月定例市議会の本会議で了承されれば、29日に第1回の同特別委員会が開かれる予定。
跡地利用に関する審議はこれまで、常任委員会の経済文教委に付託されているが、特別委の設置により、経済文教委以外の市議も意見や提案、質問が行え、多角的な議論が深まることが期待される他、市が跡地で計画している市民会館移転案(教育委員会)と県立医科大学薬学部誘致案(政策調整課)の担当部局が一体的に対応することで、計画の全体的な審議も可能になる。
跡地利用については、市主催のワークショップが行われた他、先月18日には市民団体「みんなで伏虎中跡地を提案する市民の会」が2つの活用案を発表するなど、多方面で議論が活発化している。市民の声が特別委の議論にどのように反映されるかも注目される。
市は現在、「市民会館(仮称)市民文化交流センター基本計画及び基本設計策定業務」を公募型プロポーザル方式で行い、参加表明書の提出を14日まで受け付けるなど、手続きを進めている。今後は、平成29年度に伏虎中校舎の解体工事に入るとともに、新施設の実施設計を行い、30年度中の着工、33年度の供用開始を目指している。