統計で学ぶ和歌山 県が小学校で出前授業
和歌山市立貴志南小学校(同市中野、犬塚博志校長)で3日、県調査統計課による出前授業「統計っておもしろい!数字でみる和歌山」が行われ、5年生58人が参加した。
県の施策や和歌山をテーマに授業を行う「こども版 出張!県政おはなし講座」の一つとして同課が新たに実施。グラフやデータの比較など統計の考え方にふれてもらうことを狙いとしている。同校での授業が第1回となった。
授業は2つのテーマを展開して行われた。前半は全国ランキングの中の和歌山について学び、飼育されているパンダの数や北海道との面積の差、果物の生産量などを全国と比較しながらグラフや数字で説明。後半には同課の仕事内容の他、人口、食品別消費量、製造出荷額など県の統計データを紹介した。
県が全国1位の梅の収穫量を他県と比較したグラフを見た児童らは、その圧倒的多さに驚き「他の県が少なすぎるだけ」という意見が飛び出した。
授業を行った同課の尾﨑真美さんは「生徒も地元について知っていることが多く、積極的に発言してくれたので楽しく授業ができた」、古川勉課長は「想像以上にうまく授業が進み、子どもの反応も良かった。今後の改善点も見つけることができ、統計にも親しんでもらえたのではないか」と授業の手応えを語った。
5年生の加藤愛実さん(11)は「和歌山のいろんなことが分かってよかった。果物の収穫量がとても多かった」と話していた。
同課では今後、内容を改良しながら、授業を県内全域で行う予定にしている。