参院選いよいよ投票 経済、安保など審判
第24回参院選は10日に投開票を迎える。和歌山選挙区(改選数1)に立候補した3候補は、和歌山市を中心に最後の訴えを行い、票の上積みに走った。野党統一候補擁立のうねりにつながった安全保障関連法制や憲法改正の是非、政府の経済政策アベノミクスの評価など、有権者がどのような判断を下すかが注目される。
和歌山選挙区の立候補者は届け出順に、幸福実現新人の西本篤候補(46)、無所属新人で市民団体「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合わかやま」メンバー、弁護士の由良登信候補(64)=共産・社民・生活推薦=、4選を目指す自民現職の鶴保庸介候補(49)=公明推薦=。
同選挙区の投票率は、平成19年が59・34%、22年が59・38%、25年が54・94%と、50%台でほぼ横ばいの状況が続いている。今選は、与党の政権運営に反発した野党が全国的に統一候補を擁立するなど新しいうねりもあったことから、その動きが有権者の目にどのように映り、投票行動に結び付くかにも関心が高まる。
各市町村の選挙管理委員会は投票所の設営などを済ませ、投開票を待つばかりとなった。投票は10日午前7時から午後8時まで、県内845カ所(うち595カ所で閉所時間を繰り上げ)で行う。開票は午後8時から、各市町村の開票所で順次始まり、同日深夜には選挙区の大勢が判明する。開票結果の確定は、選挙区が翌11日午前0時ごろ、比例区が同3時ごろの予定。
県選管は、参院選の投票日2日前までの16日間(6月23日~7月8日)の期日前投票数を発表。投票者数は県全体で12万3312人で、前回参院選(平成25年、15日間)の1・22倍に増加した。
本紙エリア各市町の状況は次の通り。かっこ内は前回比。
和歌山市3万8168人(1・43倍)▽海南市6683人(1・27倍)▽紀の川市9409人(1・13倍)▽岩出市5234人(1・17倍)▽紀美野町1661人(1・19倍)