京奈和道早期完成を要望 建設促進協が総会

 本年度内の県内全線開通が期待されている京奈和自動車道の沿線4市3町でつくる京奈和自動車道建設促進協議会(会長=尾花正啓和歌山市長)の総会が3日、和歌山市七番丁のダイワロイネットホテル和歌山で開かれ、年度内の早期完成を国に要望した。

 関係者約70人が出席した総会の冒頭、あいさつした尾花会長は「昨年9月に紀の川から岩出根来インターチェンジ(IC)まで開通し、沿道の渋滞解消や企業誘致、観光客増加の効果が表れているので、紀北西道路が全線開通すれば、第2阪和国道や(関西空港自動車道の)上之郷ICへの延伸も要望していきたい」と述べ、道路整備への期待感を示した。

 決議案では、かつらぎ町の豊岡博行副町長が、京奈和道の本年度中の供用開始や第二阪和国道と上之郷ICへの接続、早期の4車線化実現の要望を読み上げ、全会一致で採択された。総会ではこの他、路線バスへの広告費や要望活動費、現地研修会費など186万2131円の28年度予算案などが可決された。

 本年度末まで残り8カ月となり、和歌山ジャンクション(JCT)までの工事完成が待ち望まれる中、総会後には、国交省和歌山河川国道事務所の寺沢直樹所長が工事の進捗状況を説明。和歌山JCTについて、阪和道の大阪方面から京奈和道へのDランプ高架橋480㍍と、京奈和道から阪和道和歌山方面、和歌山方面から京奈和道へのCランプ高架橋195㍍のそれぞれ橋台と橋脚の工事が100%完了したことが報告された。

 その他の高架橋についても68~99%まで工事が進んでおり、岩出根来IC付近には、阪和道利用の料金決済を行う料金所を設置することも紹介された。

あいさつする尾花市長

あいさつする尾花市長