海南署に取締マイスター 交通事故抑止へ
交通事故抑止を目指し、海南署(島泰弘署長)は、交通指導に優れた地域課署員3人を「海南警察署交通指導取締技能教導官」(取締マイスター)として指名した。事故を未然に防ぐために事故多発地での取り締まりを強化する他、取り締まりに従事する署員を指導していく。取締マイスターを設けるのは初めての取り組み。
同署管内ではことし1月から7月末までに人身事故67件、物損事故848件が発生。前年同時期に比べて人身事故は24件減少しているが、物損は34件増加。渋滞時の車への追突、駐車場内での物損事故が目立つという。
事故が増加傾向とあって、同署では速度超過や飲酒、無免許といった悪質で危険な交通違反を重点的に取り締まっているが、さらなる交通事故抑止を目指して取締マイスターを設けた。メンバーには、交通指導の知識や技能が優秀で、実務5年以上、警部補以下などの条件を満たした同署地域課署員3人(警部補2人、巡査部長1人)が選任された。
指名式が10日に同署で行われ、島署長が指名書を3人に手渡した。取締マイスターは今後、「海南MEISTER」のバッジを胸元に付けて活動に当たる。
悪質ドライバーを運転させない地域づくりを目指し、同署交通課の加藤賢治課長は「交通事故抑止に資する取り組みを主導的に行ってもらい、交通指導取り締まりの司令塔として活躍してほしい」と期待を込める。また、レジャーの季節が続いていることから、県民には「休憩を取りながら安全運転に努めてほしい」と呼び掛けている。