地域全体で子どもと関わる 県社教委提言
県社会教育委員会議は22日、「地域の未来を拓く子供を育てるために~地域全体で子供とどう関わるか~」をテーマに審議してきた今期の会議報告書を、県教育委員会の宮下和己教育長に提出した。
同会議は小中学校の校長やNPO団体の代表ら10人の委員からなり、2年間にわたって会議を開催し、提言をまとめている。今期は平成26年9月からことし8月まで全6回の審議を行った。
報告書では、地域の働く大人が子どもたちのキャリア教育に参加する「未来スクール」などの社会教育の取り組みについての事例を紹介し、「学校・家庭・地域が連携・協働する」「社会全体で子供を守り育てる」「故郷への愛着や誇りを育む」の3本柱に沿って提言がまとめられている。
報告書の提出は県庁南別館(和歌山市小松原通)の教育長室で行われ、同会議の薮添泰弘議長は「近い将来、精力的に提言を反映させてほしい」と報告書を手渡しながら要望。宮下教育長は「現在議論中の長期総合計画の中に反映させていきたい」と応じていた。
報告書はリーフレットとして各教育機関に配布され、県のホームページにも掲載される予定。