西浜中がダンス全国大会へ 28日千葉県で
和歌山市立西浜中学校ダンス部は28日、千葉県の舞浜アンフィシアターで行われる第5回日本中学校ダンス部選手権全国決勝大会に出場する。2年連続の出場となる全国の舞台で、各地から集う強豪校と頂点を競い合う。
同部は1年生9人、2年生7人、3年生4人の20人。平成13年に発足した同市内中学校で唯一のダンス部。大阪、京都、奈良、和歌山から10校が出場した西日本予選大会で、決勝となる全国大会に進出できる4校に勝ち残った。
ことしは「警察と泥棒」をテーマにしたダンスを踊る。今回はさまざまなダンスのインストラクターをしている同部のコーチが曲から振り付けまで総合的に監修。部内選考で選ばれた10人が、白黒のしま模様の囚人服、警察官の制服をモチーフにした衣装に身を包み、逃げる泥棒と追う警官をキレのあるしなやかな動きで表現している。
西日本大会は10組中8番目の演技順だったため、出番を待つ間に緊張がピークに達したという。3年生の尾﨑咲来さん(14)は「緊張していたのでほとんど覚えていないが、とにかく全力を出し切った」と振り返る。
授業があるときは週に3日、夏休みに入ってからは毎日練習。踊る中で使うことが多い首や腰を中心にしたトレーニングを日々こなす。
ストリートダンスのジャンルの一つ、ロックダンスを踊る学校が多い中、同部はバレエの要素を取り入れた優美で軽快なジャズダンスを踊っている。部員みんなが一つになって踊るのは難しく、一日に何度も踊りを繰り返すなど大変なことも多いが、全員の息が合い、動きのそろったダンスができたときや、イベントで踊るときは最高に楽しいという。
全国大会には東日本、中日本の予選を勝ち上がった学校も含め全20校が出場する。3年生の山田咲良さん(14)は「入賞を目指し、今まで支えてくれた人へ感謝の気持ちを込めて踊りたい」と意気込んでいる。
顧問の濵田英美教諭(47)は「西日本予選も無事に通過したので、決勝でも力いっぱい踊ってくれたら」と期待を寄せている。