田中佑典、早田さんに 県スポーツ栄誉賞
県は6日、リオデジャネイロ五輪の体操男子団体で金メダルを獲得した田中佑典選手(26)と、東京五輪金メダリストで、県体操界の発展に貢献した早田卓次さん(75)に県スポーツ栄誉賞を贈ると発表した。さらに、佑典さんと兄の和仁さん(31)、姉の理恵さん(29)の田中3きょうだいに知事特別表彰を贈る。
仁坂吉伸知事が同日の定例会見で明らかにした。同賞は、スポーツの水準向上と振興に特に貢献し、功績が極めて著しい個人や団体に贈られる。元競泳選手の前畑秀子さん、元箕島高校野球部監督の尾藤公さん、智弁和歌山高校野球部の髙嶋仁監督ら7人が受賞している。
田中佑典選手はロンドン五輪の体操男子団体での銀に続く2大会連続のメダル。仁坂知事は「今後も活躍される方。後進の子どもたちが伸びていくよう、指導いただければありがたい」と話した。
早田さんは田辺市出身。東京五輪体操男子団体と種目別つり輪で金メダルに輝いた。現在は日本オリンピアンズ協会理事長を務め、「紀の国わかやま国体・大会」では式典専門委員長として両大会を成功に導いた。3きょうだいの父・章二さんを指導し、田中家とゆかりが深い。
知事特別表彰は、広く県民に愛され、社会に明るい希望と活力を与えた人が対象。田中3きょうだいは、県産品の魅力を全国に発信する「おいしい!わかやま産品応援隊」のPRサポーターを務めるなど、体操界だけでなく県の振興に尽力している。