安全のまちへ治安を語る 海南・海草地区
警察や自治体、防犯・交通安全に関するボランティア団体などの代表者が集い、治安問題を考える「海南・海草地区治安を語る会」が12日、海南市日方の海南署で開かれた。出席者は警察から犯罪・事故の情勢説明を受け、それぞれの立ち場で犯罪、事故が起こりにくい地域の環境づくりについて考えた。
語る会には、同署管内の海南市、紀美野町の行政関係者をはじめ、12ボランティア団体・機関の代表者が出席。同署の島泰弘署長、神出政巳市長、寺本光嘉町長があいさつした後、同署生活安全刑事課の大東信哉課長が犯罪について、同署交通課の加藤賢治課長が交通情勢について説明した。
犯罪について大東課長は、盗難被害を受けた自転車の約8割が無施錠だったことから、各団体の活動で「確実な施錠」を呼び掛けるよう求めた。
加藤課長は管内の事故発生場所は国道42号、370号が約半数を占めること、物損事故が増加傾向であることを説明した他、駐車場での物損事故が昨年中の45件に対して、ことしはすでに119件発生していることを指摘。取り締まりを強化していくと力を込めた。
その後、同署地域課の中村利幸課長から、昨年7月から実施している、犯罪者への威嚇や地域住民に安心感を与えるため、音楽を流しながらパトロールする「メロディーパトロール」の取り組みについて説明があり、市青少年センターの浦啓センター長と交通安全協会海南支部の川嶋秀幸支部長が安心で安全なまちづくりに向けて取り組んでいる活動を紹介した。
意見交換で島署長は、道路横断中の事故が多い高齢者を守るため、「歩行者妨害」の違反認知に向けた普及活動の協力を求めた。