ギネス記録を報告 東洋ライス「世界最高米」

東洋ライス㈱(和歌山市黒田、雜賀慶二社長)が米の食味を高める独自技術によって開発した「世界最高米」が「最も高額なお米」としてギネス世界記録に認定されたことを受け、同社の雜賀社長と川上祐司取締役が14日、県庁の仁坂吉伸知事を訪問し、認定を報告した。

同社は、国際競争力を持つ美味で免疫力のある米を作ろうと、ことし1月「世界最高米事業」に着手。国際コンクールで最高評価を受けた玄米を厳選し、独自の熟成、精米、ブレンドの技術により食味を高めた「世界最高米」は、6月29日~7月3日に一般消費者向けに初めて販売され、140㌘(1合分)が6袋入りで1万800円(税込み)という高額にもかかわらず、予定の30箱は短期間で完売した。7月11日にギネス世界記録に認定され、消費税・送料を除いて1㌔当たり1万1304円とされている。

県庁を訪れた雜賀社長は「平均寿命と健康寿命の間にある10年の差を少しでも縮めたいと思っている。一企業だけでは難しく、行政の力添えが必要。地元の会社として和歌山の人にもっと元気になってもらいたい」と、健康寿命の延伸に向けて今後も努力を続ける決意を示し、先進的な取り組みを行っている長野県や同県松本市の例を紹介した。

仁坂知事は「快挙達成に喜んでいる。健康寿命の延伸は行政としても大きな政策目標であり、金芽米を使った社会実験をやっても面白いのではないか」などと話した。

「世界最高米」を手に雜賀社長㊧と仁坂知事

「世界最高米」を手に雜賀社長㊧と仁坂知事