ふるさと納税8倍に 紀美野町で急増中
紀美野町は本年度から、「ふるさと納税」の返礼品を昨年度までの2品から19品へと充実させ、9月1日からはインターネットからの申請とクレジット決済も導入し、実績を伸ばしている。昨年度は申し込み件数7件、寄付額48万円だったのが、本年度はネット申請導入から1週間後の今月7日現在で、すでに申し込み件数は8倍の56件、寄付額は407万円に増加している。
町企画管財課によると、ふるさと納税を開始した平成26年度から昨年度までは、返礼品として地元農産物を使用したジャムや菓子などの2セットを用意していた。
本年度は、返礼品を増やすことで町のPRを強化するとともに、納税者が参画しやすいようにクレジット決済を導入。ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」から申し込むことができる。
返礼品は寄付金額によって異なり、1件1万円~100万円未満に対しては農産物の加工品や果物など食に関する16品を、100万円以上に対しては「たまゆらの里」「だるま湯」「美里の湯 かじか荘」の各施設で利用できる宿泊券の3品を用意した。
食品関係の16品は、町特産の山椒や柿、栗が使われた加工品や、パン店「ドーシェル」のパンと菓子の詰め合わせ、「キミノーカ」のジェラート8個入りなど豊富な品ぞろえとなっている。
昨年度比8倍の好調な実績を受け、同課の藤々木(とどき)里紗さん(23)は「今後も特産品などの返礼品や寄付金額の設定段階を増やし、紀美野町をもっとPRしていきたい」と話している。