裁縫や木工製品販売 2日まで矯正展
受刑者が刑務作業で製作した製品を展示販売する「第29回和歌山矯正展」が1日、和歌山市加納の和歌山刑務所で始まった。2日まで。
「社会を明るくする運動」の一環で、矯正行政への理解を深めてもらおうと開催。初日は午前9時ごろから多くの人が並んで開場を待った。
飲食販売や美容チャリティーカット、ネイルブースも並び、同刑務所の他、奈良や兵庫など関西をはじめ全国の刑務所の製品を展示販売。木工や革製品、友禅の小物など各地域の特産を生かした製品が多数並び、来場者は多彩な品ぞろえを楽しんでいた。
同刑務所は女性刑務所とあって、裁縫製品を中心に出品。エプロンは600円から1200円で市価より2~3割安く販売され、人気がある。
同刑務所総務部の鈴木健司法務事務官看守長は「受刑者は一日に8時間の刑務作業で真面目に働くことの大切さを学び、社会復帰に備えます。収益のほとんどは新たな刑務作業の材料費としますが、一部は犯罪被害者支援に使われます」と話していた。
2日は午前10時から午後3時まで。