和歌山東が初優勝で近畿へ 秋季高校野球

 平成28年度秋季近畿地区高校野球大会県2次予選は9日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で決勝と3位決定戦があった。決勝は和歌山東が高野山を4―3で下し、初優勝を飾った。3位決定戦は智弁が和歌山商を6―1で破った。和歌山東、高野山、智弁の3校は県の代表として、22日に同球場で開幕する近畿大会に出場する。

 ◇決勝

和歌山東 0 0 0 0 1 0 0 0 3 4
高野山 0 1 1 1 0 0 0 0 0 3

 〔和〕瀬田、杉本―奥村〔高〕塩路彩―山本豪▽2塁打=三川、長松(和)服部2、山本豪、岡松(高)

 和歌山東は3点を追う5回表、1死3塁とし、内野ゴロの間に1点を返上した。2点を追う9回は、無死1塁から長松の2塁打で1点、さらに満塁と攻め、杉本の左前打で同点。奥村の左犠飛で逆転に成功した。

 投げては瀬田、杉本が継投。5回からマウンドに上がった杉本は高野山打線を5安打無失点に抑え、守備を支えた。

 米原監督は「選手の成長を感じている。1位通過できたことは評価できるが、これからが大事」と気を引き締めた。

 ◇3位決定戦

和歌山商 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1
智弁 0 1 1 1 0 3 0 0 × 6

 〔和〕髙巢、宇田―南〔智〕平田―文元▽2塁打=木戸、坂本(和)津田、文元(智)

 智弁は1点を追う2回裏、1死1、3塁と攻め、大星の左犠飛で同点。3、4回にも1点を加え、リードを広げた。6回には2死満塁と好機を広げ、文元の走者一掃となる左中間2塁打で3点を追加した。投げては平田が8安打を浴びながらも要所を締めて1失点の完投。3年ぶりの近畿大会出場に貢献した。
 髙嶋監督は「投手が2、3点に抑えてくれれば勝機はある。何としても近畿で二つ勝ちたい」と話した。
 和商は2回表、2死2塁から坂本の適時打で先制に成功したが、その裏に同点とされると、中盤にリードを5点に広げられ、追い付くことはできなかった。