加太の砂浜に「風灯り」を 東大生が企画
和歌山市加太地区のまちづくりに2年前から共同で取り組んでいる加太地域活性化協議会(尾家賢司会長)と東京大学の川添善行准教授の研究室は22、23日の両日、風で光るオリジナル風車を砂浜に飾り、新しい秋の風物詩をつくるイベント「風灯りワークショップ」を加太北の浜海水浴場で開く。
両者は平成26年、再生可能エネルギーの有効活用などを軸とするスマートコミュニティーの実現可能性を巡って協力を開始。以来、同研究室の大学院生らが加太の空き家調査などを行い、地域資源を生かしたまちづくりの提案をするなど、地域活性化に向けて活動している。
「風灯りワークショップ」の成功を目指し、同協議会副会長の利光伸彦さんと同大学院博士課程の青木佳子さんが和歌山市福町のわかやま新報本社を訪問。同イベントのアピールに加え、加太の魅力を熱く語った。
青木さんは加太のまちについて、「昔の井戸が多く残るなど、歩いていて発見が多い」と話し、訪れる観光客が減少する秋から冬にかけてのにぎわい創出に向け、LEDのついた風車「風灯り」を設置し、砂浜に幻想的な光景を創り出すと説明した。設置する風車の数は約1000個に上る予定。
ワークショップは各日2回。22日は午後2~3時と3~4時。23日は午前11時~正午と午後3~4時。参加無料で事前申し込み不要。
22日午後5時半~7時には、同海水浴場でレセプションパーティーを開く。定員100人。参加費2000円。参加を希望する人は18日までにメール(kada.kwz.lab@gmail.com)で申し込む。
開催資金の一部はクラウドファンディングで募っており、17日までに協力すると、加太の新鮮な海の幸などが返礼品として用意されている。詳細は「https://faavo.jp/tokyo23/project/1599」。
利光さんは「加太は海も山も豊かで、歴史的建造物も豊富にある。自助自立のまちづくりをモットーにさまざまなまちづくりを進めており、ぜひ魅力を体感してほしい」と話し、加太への訪問が約30回になるという青木さんは「秋の加太に欠かせないイベントとして定着させたい。親子で楽しめるイベントなので、1人でも多くの方に足を運んでもらえたら」と参加を呼び掛けている。