和歌山にカジノ誘致を IR整備法案が審議入りへ
9月26日に臨時国会が召集され11月30日まで66日間にわたる国会論戦が目下行われています。今国会も私は予算委員として平成28年度第2次補正予算案の審議に携わらせていただきました。おかげさまで経済対策を盛り込んだ予算案は10月11日に成立し約3兆3000億円の予算が速やかに執行されることとなりました。全国津々浦々へ一日も早くこの予算をお届けし、さらに景気が活性化されることが望まれます。和歌山市においては特に切望しておりました国土交通省関連の予算や学校へのクーラーの設置に関する予算が手立てされました。地域の声の代弁者としては少しでも役割を果たすことができたのではないかと感じております。尾花市長からは早速、謝意をお伝え下さいました。年末に向けてはいよいよ来年度の本予算の最終編成過程を迎えます。この中でも和歌山の声を力一杯お伝えしてまいりたいと思っております。
さて国会審議はこの後TPP関連法案の審議へと最重点が移ってまいります。また各委員会の審議も始まりました。所属しております法務委員会では継続審議となっております「部落差別の解消の推進に関する法律案」(議員立法)の提出者の一人として早期成立のために先頭に立って取り組む覚悟です。この法律の成立によって一日も早く部落差別の根絶に向けた新たな一歩を踏み出さねばなりません。
また注目の「統合型リゾート(IR)整備推進法案もいよいよ審議が始まろうとしています。いわゆるカジノ法案です。ギャンブル依存症や周辺治安の悪化などへの対応、対策が必要でありますが私はこの法案に積極的に賛成の立場であります。本年、訪日外国人旅行客は2500万人に達すると予測されていますが、さらなる高みを目指すため安倍総理を先頭に現政権は積極的な観光政策を展開しています。その中でさらに世界中から多くの人にお越しいただくために世界に通ずる施設を新たに整備しよう、そのために中心施設としてカジノを日本でも設置、運営できるようにしようというのが本法案であります。私自身もずっと観光の現場で働いてきましたのでカジノリゾートの可能性については大変大きなものを感じております。そんな思いで先般も有志の皆さんと共に先進地のマカオへ視察に行ってまいりました。「百聞は一見に如かず」この言葉を久しぶりに強く意識させられる旅となりました。想像を絶する規模、華やかさ。広大な非日常空間が新しいマカオの街に広がっています。一つ一つの開発ブロックがそれだけで一つの街に相当する大きさです。そのような塊がいくつも存在しそして今も新しく創られています。数年後にマカオのホテル客室数がなんと5万室になるとのことでした。ちなみにマカオの人口は約65万人、和歌山市の約2倍の規模です。一体、何人の人が働いているのでしょうか。ホテルもありカジノもありショッピングモールやレストラン街やコンサートホールなど。特にカジノは24時間眠らないとのこと。そしてどの部門も規模が桁外れです。例えば600室のホテルのカジノリゾートでは7000人の従業員が働いているとのことでした。また私たちが滞在した施設は6ブランドのホテルが林立し全部で約4000室の客室を擁するとのことでした。一つのエリアに4000室です。ここでは実に約2万人が働いていました。このように街全体では20万人~30万人が観光関連施設で働いているとのことです。和歌山で働き先がないとのお声は日常的に聞かれます。この法律が成立した暁には私は和歌山も積極的に誘致に乗り出すべきだと思っています。関西空港から至近の地である和歌山こそが大変有利な条件が整っていると思います。私たちの子や孫が故郷で働ける、そのために老若男女が働けるカジノリゾートの誘致がこれからの大きな夢となります。