魚をおいしく食べる 貴志小で県出前授業

和歌山市栄谷の市立貴志小学校(北山圭子校長)で8日、魚をテーマとした県の出前授業があり、5年生約70人が県内の漁業や魚の骨の構造、上手な食べ方などを学んだ。

県と県教育委員会が連携し、県内の小学校209校と特別支援学校11校に魚を提供して地産地消を進める取り組みの一環。魚の出前授業は平成26年度から実施している。

貴志小では海草振興局農業水産振興課技師の武田崇史さんが講師を務め、県内は海岸線が長く、漁港がたくさんあることや、魚も人間と同じ脊椎動物であることなどを説明した。

魚の食べ方は動画を通して学び、アジの塩焼きを例に、身の取り方を指導。魚の中心に箸で切れ目を入れ、肋骨など大きな骨を取り除き、魚の頭と脊椎骨を外すと、身がきれいに現れ、児童からは歓声が上がった。

授業の後の給食では県産マアジの塩焼きが出され、児童は授業で習った方法を実践。苦戦する児童もいたが、だんだん慣れると、おいしそうに食べていた。

坂部澪君(11)は「魚と人間の祖先が同じ生き物だったことにびっくりした。魚は時々食べていたけど、今日は食べ方を知ったので、もっと食べてみたい」と話していた。

給食でマアジの塩焼きを食べる児童ら

給食でマアジの塩焼きを食べる児童ら