布花の畑で散歩を 19日まで県公館で作品展

和歌山市の池田希海子さん(65)が主宰する布花教室「花ごよみ」は19日まで、生徒13人が1年間に制作した作品約60点を同市和歌浦中の県公館で展示している。

同所での展示会は10回目。公館のクラシックな洋室に、ことしは「散歩道」をテーマに作品を配置。編んだ四つ葉のクローバーを、大輪や小花の鉢のそばの随所にあしらい、花畑の雰囲気をつくり出している。

布花は、花や葉などの形に切り抜いた白のシルクやオーガンジーなどの生地に、染料を筆で塗って乾かし、こての熱で丸みをつけてから重ねるなどして、花の形に組み上げる。現実にはない花なども創作できるのが楽しみの一つ。

約30年制作に取り組んでいるという森山しのぶさん(60)は「細かい作業が多く、時間がかかりますが、完成した時の達成感は最高です」、寺口教子さん(65)は「先生の人柄のおかげで30代から70代までの生徒が和気あいあいと学んでいます。ぜひご覧ください」と笑顔で話し、来場を呼び掛けている。

午前10時から午後4時まで。問い合わせは池田さん(℡073・422・8223)。

散歩道をイメージした布花が並ぶ

散歩道をイメージした布花が並ぶ