世界民族祭 規模拡大で来場者7000人に
世界各国の民俗芸能などにふれ、異文化理解を深める「第8回世界民族祭in紀美野」が13日、紀美野町の町文化センターで開かれた。これまで、真国宮のりら創造芸術高校と周辺施設で開かれていたが、ことしからは「紀美野町全体を舞台に」と、同センターで規模を拡大して開催。昨年は2日間で来場者約4000人だったが、今回は同日だけで7000人が訪れ、盛況だった。
同校(山上範子校長)と同校地元住民らでつくる実行委員会(森谷泰文委員長)が主催。開校10周年の節目に、紀美野町全体でイベントを楽しんでもらおうと、ことしは同センターを会場に開くことになった。
同センターに設けられた特別ステージでは、和太鼓や沖縄エイサーといった日本芸能を織り交ぜながら、韓国舞踊やセネガル共和国の伝統打楽器「サバールドラム」、ポーランドの民族歌謡など、国際色豊かなプログラムが展開。特別企画として招かれたシルク・ドゥ・ソレイユ「TOTEM」にも出演したナコタ・ラランスさんは、ネイティブアメリカン「ホピ族」に伝わる「フープダンス」を披露し、巧みなフープさばきで自然への恵みや感謝を表現し、会場を魅了した。
1回目から関わり、実行委メンバーでもあるインド出身のギリ・ガネーシュさんは音楽に合わせてヨガを披露。会場には世界の食や雑貨のブースが並び、来場者は思い思いに異文化にふれていた。式典では森谷委員長がイベントの一層の発展に力を込めた他、仁坂吉伸知事、寺本光嘉町長が祝辞を寄せた。