パパと一緒に塗り絵 和歌山の名所を題材に

 親子で和歌山の名産・名所の塗り絵を楽しむイベント「親子で作ろう わかやまぬりえ絵巻」が27日、和歌山市美園町の県JAビルで開かれ、10家族、約30人が参加した。

 全国的に育児参加時間が少ない県内の男性に父子でふれあう時間を提供しようと、県男女共同参画センターが主催し、子育て中のパパたちのサークル「パパチカ」(中嶋繁樹代表)が企画、運営を担当した。

 パパチカは平成25年2月に発足し、現在のメンバーは約20人。父子で楽しみながら地元の魅力を再発見できる「わかやまのぬりえ」を作成しており、和歌山市内の名産、名所を題材に第2弾までが完成している。現在は県内全域に対象を広げ、新作の塗り絵作りを進めている。

 今回は、和歌山城や徳川吉宗像などに加え、新作の高野山、那智の滝、白浜とパンダなどの塗り絵が登場。参加したパパたちは、子どもたちの自由で伸び伸びした色使いに目を細めながら一緒に塗り絵を楽しんだ。

 県産果実のジュースやジャムを味わえるコーナーもあり、参加者は地元の食の魅力も体験した。

 同市の公務員、高垣宏樹さん(33)は息子の奏斗くん(1歳8カ月)、妻の純子さん(33)と一緒に初めて参加。「子どもがちょうど絵を描くのに興味を持ち始め、とても良いイベントです。同じ子育て中の家族と一緒に参加して刺激も受けました」と笑顔。パパチカ立ち上げ時からのメンバー、額田康夫さん(42)は「和歌山の未来を担う子どもたちに地元の名所を知ってもらい、家族で足を運ぶきっかけになれば」と話していた。

塗り絵を楽しむ親子ら

塗り絵を楽しむ親子ら