機内や空港で和歌山の魅力発信 ANA企画

全日本空輸㈱のANAグループは1日から来年2月28日まで、日本各地の食や文化を紹介するプロジェクトで和歌山県を特集。国際・国内各線の機内食や空港ラウンジで県の特産品を使った料理を提供し、機内で特別番組を紹介するなどして、空の玄関口から和歌山の魅力を国内外に発信する。

同社が平成25年9月から取り組む「Tastes of JAPAN(テイスツ・オブ・ジャパン)by ANA」の一環。日本全国の魅力を順に国内外に発信することで地域活性化を図り、海外からの観光客を呼び込むのが目的。食や酒、スイーツ、文化などをテーマに3カ月ごとに三つの都道府県を取り上げており、第14弾となる今回は和歌山の他、東京、群馬を特集する。

国際線ファーストクラスやビジネスクラスの機内食では、紀州梅まだいを使った「郷土料理和歌山」などを提供し、羽田空港国際線ラウンジでは「和歌山産足赤えびの衣揚げスパイシークリームソースサラダ仕立て」などが味わえる。メニューには県内約20社の産品を豊富に使用し、県産の日本酒は14銘柄が機内サービスや空港内で提供、販売される。

和歌山市内で開かれた記者発表で、同社の志岐隆史取締役常務執行役員は、年末にかけて大河ドラマ「真田丸」が終盤を迎えることなどから、「今回の企画で和歌山県が一層盛り上がるはず」と述べ、機内番組「スカイアイ~空からのメッセージ~和歌山編」ではドローンで撮影した県内の映像が使われることなどを紹介。「高野山や梅林の美しさをなどをアピールしたい」と力を込めた。

仁坂吉伸知事は「県産品を数多く活用していただき、感謝している」と話し、県のPR効果に期待を寄せた。

機内食に採用されている紀州梅まだいを試食した仁坂知事と志岐取締役は「大変おいしい」と舌鼓。同社の新居勇子上席執行役員関西支社長は「和歌山県にはおいしい食材とお酒が多い。このキャンペーンをきっかけに産業振興に一役買えたら」と意欲を示していた。

キャンペーンをPRする志岐取締役、仁坂知事、新居関西支社長(左から)

キャンペーンをPRする志岐取締役、仁坂知事、新居関西支社長(左から)