「恋する灯台」友ケ島 ロマンチスト協認定
日本ロマンチスト協会(本部=長崎県雲仙市愛野町、波房克典会長)は、海への関心向上を目的とした日本財団との共同企画「恋する灯台プロジェクト」で、和歌山市加太の友ケ島灯台を「恋する灯台」に選び、立地する同市を「恋する灯台のまち」として認定した。12日には波房会長が市役所を訪れ、尾花正啓市長に認定証を贈呈する。
同協会はクリエイターやタレント、経営者などの財界人を中心に約1600人が所属し、活動している。恋する灯台の選考は、有識者らによる選考委員が行い、海上保安庁が管理する全国約3000カ所の灯台から、ロマンチック度が高い21カ所を選んだ。
友ケ島灯台は、登録有形文化財になっている明治初期建設の洋式灯台。海峡を隔てて淡路島と相対する姿は海と鮮やかなコントラストを描き、島内がアニメ映画『天空の城ラピュタ』の世界に似ているとして人気が高まっていることなどから、恋する2人の道しるべとなって未来を照らす灯台としてふさわしい、などと評価された。
今後、地元の加太地区でワークショップを開き、「恋する灯台」を起点に2人の距離を縮めるスポットなど周辺のデートコースづくりを進め、地域活性化に向けて観光フライヤーなどで発信する。
同協会事務局は「地域活性化の機運を高め、灯台への集客力アップを図り、同時に海に関心を持つ人が増えれば」と話している。