護摩たきで招福祈る 野上八幡宮の神火祭
家内安全や交通安全を祈る護摩木をたき上げるなどして一年間の厄をはらい、向こう一年の幸せを願う、野上八幡宮(紀美野町小畑、薮洋平宮司)の「神火祭(しんかさい)」が11日、同宮で行われた。
師走の初卯の日に行われる例祭。地域から納められた家内安全などの願いが書かれた護摩木約4000本が境内でたき上げられた。
総代や奉賛会、地域住民ら約50人が参列する中、神職5人によって厳かに神事が行われた。薮宮司が祝詞を奏上した後、神職の手によって一本一本、護摩木が火の中にくべられ、大きな炎と煙が天に昇っていった。
その後、参列者の代表が玉串をささげた。神事を終え、薮宮司は「ことし一年の厄を落とし、来る年の招福を祈ります」と話していた。