女子バスケ強豪コーチ指導 海南の中学生に

バスケットボール女子日本リーグの強豪チーム「JX―ENEOSサンフラワーズ」の元選手が指導するクリニックが10日、海南市立第三中学校で開かれ、同市内4中学校の生徒約50人が参加した。

バスケットボールを通して、地域との交流やスポーツの振興を促そうと全国60~70カ所で開催されるクリニック。同市では藤白の和歌山石油精製㈱が、親会社のJXエネルギー㈱と調整して3年前から中高生を対象に開いており、今回が4回目の開催となった。

元選手で五輪などで日本代表として活躍した大山妙子さんや田中利佳さん、紺野麻里さん、小池清美さんのクリニック専任コーチ4人が指導。プロバスケットボールBリーグ入りを目指す「和歌山トライアンズ」でヘッドコーチを務める石橋貴俊さんも協力した。

教室では和歌山石油精製の山口亮社長が開会あいさつをした後、参加した生徒は体幹のトレーニングからウォーミングアップ、ボールを使った実践的な練習に取り組んだ。ディフェンスが大きい場合を想定してボールを高く浮かせてシュートしたり、相手の裏をついたステップでの方向転換など、シュートやドリブル、フェイントなど、さまざまな技を学んだ。

参加した同校2年でバスケットボール部男子主将の毛見綱介君(14)は「きょう学んだことを1対1の場面に生かしていきたい」、女子主将の尾上葉菜さん(14)は「失敗してもチャレンジすることを大切にしたい」と収穫を話した。

クリニック終了後はコーチによるサイン会も。山口社長(59)は「日本のバスケットボール界をリードしてきた、生徒にとって憧れの選手だと思います。元気よく技を学び取ってもらえたら」と話していた。

手本を見せる田中コーチ

手本を見せる田中コーチ