新年を健康に 紀三井寺しまい観音大根炊き
和歌山市の紀三井寺で18日、ことし最後となる観音菩薩の縁日「しまい観音」の大根炊きが行われ、参拝客に約850杯の大根が振る舞われた。
毎年しまい観音の日に行われ、大根を食べて来年の無病息災、厄除開運を祈る。ことしも同寺近くの産地である同市布引で採れた大根に前日から厄除開運の祈願を行い、観音講をはじめ同寺の信徒らが炊き上げた。
大鍋から良い匂いが漂う本堂そばの松下講堂には朝から多数の参拝者が訪れ、護摩木に願い事を書いた後、わんに盛られた熱々の大根とあげを食べ、冷えた体を温めていた。
また、しまい観音限定の大根守も販売された。
参拝に訪れた和歌山市の女性(48)は「毎年来たいと思っていて、ことしやっと来ることができた。大根は家で作っても出ない味だと思う」と話した。