和と洋の美文字展 26日まで北原美麗さん

 和歌山市の書家・北原美麗(びれい)さんの個展が26日まで、同市十二番丁のMsギャラリー12番丁で開かれている

 現在はアート・教育・ライブを三つの柱に、「美文字」を発信する北原さん。今回は和と洋をテーマに、着物の生地を額装したもの、和紙でなくキャンバスに書き、ラメを施した現代風の書など、額や軸のアート書約30点を展示している。

 勢いのある「飛龍乗雲」をはじめ、「想」「花」「一期一会」など、柔らかくみやびやかな作品が並ぶ。特に、板に直接書いた「凛」は一発勝負で「気合を込めて書きました」とにっこり。

 現在公開中の映画『ちょき』に登場した書や、筆の代わりにティッシュペーパーで書き上げた、線や墨の表情が楽しい作品もある。ポストカードサイズの作品にはさまざまな言葉が表現され、訪れた人は好みの一枚を選んでいる。

 北原さんの文字を基にしたモリサワフォント「錦麗行書」を、パソコンで体験できるコーナーも。北原さんは「和と洋の対比をお楽しみください。皆さんそれぞれの心に響く言葉が見つかればうれしいです」と話している。

 午前11時から午後7時(最終日は5時)まで。問い合わせは同ギャラリー(℡073・431・8255)。

現代的な書が並ぶ会場で北原さん

現代的な書が並ぶ会場で北原さん