県勢発展へ決意新た 官公庁など仕事始め

官公庁や多くの事業所が仕事始めを迎えた4日、県や県警などもことし最初の業務を開始し、仁坂吉伸知事や直江利克県警本部長を中心に和歌山市内で仕事始め式を行い、県勢の発展や県民の安心安全の確保などに向けて一致団結して取り組むことを誓った。

県の仕事始め式は県民文化会館小ホールで行われ、本庁や同市内の出先機関に勤める課長級以上の職員約300人が出席した。

仁坂知事は訓話で、昨年を振り返り「高速道路の開通など、(県勢の)相対的な劣勢をある程度挽回できた」と話し、新年度については「これからが腕の見せ所。長期総合計画の初年度でもあり、固定観念にとらわれない行政を進め、和歌山を元気にしていこう」と呼び掛けた。

職員を代表して、循環型社会推進課の稲内久主任(46)が「熊本地震の被災地支援を通じて、多くの人が団結して取り組むことの大切さを痛感した。県の課題解決に向け、力を合わせて頑張りたい」と決意表明した。


県警の仕事始め式は県庁正庁で行い、本部や県情報通信部に所属する警部及び同相当職以上の職員ら約180人が出席した。

直江本部長は昨年の取り組みを振り返り、「県警の総合力を存分に発揮し、刑法犯認知件数、交通事故発生件数は15年連続して減少させることができた」と成果を語った他、ことしについては、京奈和自動車道や第二阪和国道の延伸による交通量の変化への対応、裁判員裁判対象事件の取り調べの原則全過程録音録画実施など、環境や業務の変化があることを挙げ、「慣れにとらわれることなく、最新の状況を確認して、上司や部下との連携を怠らず、柔軟に物事に取り組んでいくことが重要」と述べた。

訓示を述べる直江本部長㊨=写真左、仁坂知事㊨に決意表明する稲内主任

訓示を述べる直江本部長㊨=写真左、仁坂知事㊨に決意表明する稲内主任