小さな名カメラマン 貴志中・今福小作品展
全国の公募写真展などで活躍する、和歌山市立貴志中学校写真部と今福小学校児童の作品を紹介する写真展が29日まで、和歌山市十一番丁のギャラリーTENで開かれている。
貴志中写真部15人と、「全国学芸サイエンスコンテスト」の入賞者を含む今福小学校の4人が、単写真や群写真計27作品を出品。貴志中写真部を指導し、現在は今福小学校に勤める校務員の山下仁さん(56)は「4回目を迎えた写真展。特に中学生の群写真はストーリーがあり、見る人に訴えるものがより明確になった。表現や切り撮り方が素晴らしい子どもたちの作品を、ぜひ皆さんにご覧いただきたい」と話している。
作品は、和歌山城を背景にしたぶんだら節の踊りや、はじける友人の笑顔など、みずみずしい感性が光る写真ばかり。家族との花火の思い出を写した貴志中2年の生徒は「説明しなくても、思いが伝わる写真を撮りたい。暗い中に浮かび上がる光がきれいで、思わずシャッターを切りました」と笑顔で話す。
群写真のほとんどは、校内を撮影したもの。全てモノクロで、運動場を走る生徒を大胆な構図で捉えたもの、窓辺から見た校舎や誰もいなくなった放課後の教室など、さまざま。同中2年の植中芽衣さんは、図書室で出合った景色や友人の姿を群写真で表現し「モノクロは、影が黒くて光の当たった部分が白く、古い感じが魅力。次は植物を撮ってみたい」と話していた。
午前11時から午後6時(最終日は3時)まで。問い合わせは同ギャラリー(℡073・422・6311)。