寒気影響の選挙戦に陣営奔走 岩出市議選

23日から24日にかけての冬型の気圧配置による冷え込みは、岩出市議選で熱戦を繰り広げる陣営にも影響を及ぼした。積雪や路面凍結のため主要道路が渋滞し、予定変更を強いられる陣営が相次いだ。幸い渋滞は24日午前中に解消し、候補者は足止めを受けた時間を取り戻そうと市内を駆け回った。

24日夜まで続いた寒気により、岩出市では23日の午後から天候が悪化。一時は十分な視界を確保できないほど雪が舞った。想像以上の降雪に、安全を考慮して夕方以降の活動を中止した陣営もある。翌朝の活動では、車の列が延びる幹線道路を使うルートを変更し、住宅道路や平地での活動に移る陣営が目立った。天候が回復した午後には、市内のいたるところで街宣車のマイクから候補者の名前やお願いコールが飛び交った。

泉佐野岩出線沿いに事務所を構える現職陣営では、街宣車が出発する時間帯に事務所前が大渋滞。緩和を見計らい、開始予定の約1時間後に活動を始めた。事務所に戻った候補者は「しんどい選挙。一生懸命最後まで戦い抜きたい」と気を引き締め、昼食を済ませてすぐさま街宣車へと乗り込んだ。

ある現職陣営では、前日から天気予報をチェックし、前日の夕方に街宣車のタイヤをスタッドレスタイヤに変更。万全の状態で遊説へと繰り出した。陣営は「やるからにはトップ当選を目指して戦う」と力を込める。

昨年12月から毎朝同じ場所で辻立ちをする元職は、16年前から使用する黄緑色のジャンパーに袖を通し、いつも通りのスポットに立った。陣営は「候補者には雨も風も雪も関係ない。強い信念を感じる」と話す。

「この悪天候が投開票当日でなくて良かった」と話すのは、根来に事務所を構える陣営幹部。岩出では、平成24年の市長選投開票日、台風の影響もあってか、投票率が大幅に低下した例がある。29日の天気予報は「曇り時々晴れ」という。

24日現在の期日前投票者数は703人(男311人、女392人)。

街宣車から手を振る運動員

街宣車から手を振る運動員