県勢初の全国へ期待 和歌山バトン7選手
和歌山バトン(嶋啓子代表)の7選手が11、12の両日、大阪市の府民共済SUPERアリーナで開かれる第42回全日本バトントワーリング選手権関西大会(日本バトン協会関西支部主催)に出場する。全国屈指の実力者がそろうハイレベルな大会で、県勢初の全国大会出場切符の獲得に、周囲の期待が膨らむ。
大会には、一定の力量を判断された上で出場できるかが決まる。チームからは、瀧真未さん(22・和歌山バトン指導者)、瀧美子さん(15・明和中)、上野萌果さん(15・近大付属和歌山高)、大畑歩咲さん(14・和大付属中)、新崎白空さん(12・岩出第二中)の過去に出場経験のある5選手に加え、吉田朱里さん(14・打田中)、中西彩友さん(12・西貴志小)の2選手が初めてエントリーした。
各選手が1本のバトンを使って技術を競うソロトワールの部の他、瀧姉妹は2人1組でバトンテクニックとペアワークを競うペアの部、上野さんはマーチに合わせた正確なバトン操作と体の動きを競うソロストラットの部、新崎さんは音楽に合わせたダンスの動きとバトンテクニックの調和を競うダンストワールの部にそれぞれ出場する。
関西は、全国トップクラスの実力者が名を連ねる激戦区。毎年、限られた全国出場枠の椅子を巡る熾烈(しれつ)な戦いが繰り広げられ、レベルの高い演技力が要求される。7人は大会を目前に控え、技に一層の磨きをかける。昨年11月ごろに出場が決まり、通常の全体練習に加え、近所の体育館を借りての自主練習に打ち込むなど、本番に向けて演技の完成度を高めている。
ペアの瀧姉妹は、前回に続き2回目の挑戦。県内でトップレベルの技術を持つ姉妹は、息の合った演技で悲願の全国大会出場を狙う。姉・真未さんは「支えてくれている人に感謝の気持ちを込めて踊りたい」、妹・美子さんは「一つでも上を目指したい」と意気込む。
ソロストラットの上野さんも前回に続く出場。技術の高い体操演技と表現力を持ち合わせ、技の精度を高めるために猛練習中だ。「緊張すると思うけど、自分に打ち勝ちたい」と活躍を誓う。
ダンストワールの新崎さんも前回に続いての出場。スピード感あふれる演技とチャーミングな雰囲気が特徴で、手足の先まで注意を払った演技を心掛ける。
ソロのみに出場する3選手も気合十分。大畑さんは「自分を信じて今までやってきたことを出し切りたい」、吉田さんは「落ち着いて一つひとつの演技に集中したい。最後まで楽しむ」、中西さんは「練習してきたことをすべて出したい」と抱負を語っている。