わかやま文化芸術協議会設立 交流推進へ

平成33年度の国民文化祭の県内開催が内定したことを受け、県内を拠点に活動する文化芸術団体間の交流や情報交換などを推進する「わかやま文化芸術協議会」が4日、52団体が参加して発足。設立総会が和歌山市の県民文化会館で開かれ、関係者約80人が出席した。

国民文化祭は、音楽や美術、演劇などの文化愛好家たちが全国から集まり、作品などを披露する一大文化行事。県内では初めてとなる開催に向け県は、これまで乏しかった文化芸術団体間の連携を強化しようと、同協議会の設立に向け準備を重ねてきた。

設立総会で仁坂吉伸知事は「国体の後に良い目標ができた。文化を通じて和歌山を盛り立てて行こう」と呼び掛け、同年度には全国高校総合文化祭や全国障害者芸術・文化祭などの大型文化行事が集中して県内で開催されることにふれ、「しっかり準備しないとぐちゃぐちゃになる」と述べ、計画的な準備の重要性を強調した。

議事では、規約の承認や役員の選出が行われ、会長に日本芸術院会員で県美術家協会会長の日本画家、清水達三さんが選ばれ、清水会長は「何とか頑張って和歌山の良いところを出していきたい」と決意を述べた。

活動初年度となる平成29年度の事業計画については、大会テーマや基本方針などの策定に向けた提言を行う他、奈良県で開かれる「国民文化祭なら2017」の視察も決定。参加団体の拡大を図ることも決め、最後に「国民文化祭かごしま2015」の様子を映像で鑑賞した。

同協議会と県は、開催に向けた機運を高めようと、3月18日午後1時半~4時、同文化会館で「国民文化祭キックオフイベント」を開く。文化庁の内丸幸喜文化部長が基調講演する他、県民謡連合会や和歌山児童合唱団、ダンススクール「HOMIES」によるステージ発表も行われる。

参加無料。定員先着約1500人。整理券が必要で、3月13日までに直接、県庁の文化学術課または県民文化会館で受け取るか、必要事項をはがきかファクス、メールで同課(〒640―8585和歌山市小松原通1の1、℡073・441・2052、FAX073・436・7767、メールe0221001@pref.wakayama.lg.jp)へ。問い合わせも同じ。

和歌山市七番丁、紀陽お城の前の相談室は19日午前11時~午後0時半、ライフプランセミナー「大増税時代のはじまり!今からでもできる3つの相続対策~分割対策・納税資金対策・節税対策~」を開く。参加者には相続・贈与に関する小冊子をプレゼント。問い合わせは同室(℡073・428・7010)。

あいさつする仁坂知事

あいさつする仁坂知事