年末年始の観光客微減 県内7カ所131万人

 平成28年度の年末年始(12月30日~1月3日)に和歌山市や白浜町など県内の主要観光地7カ所を訪れた観光客数は131万5990人で、前年度より2・3%減少したことが県観光振興課のまとめで分かった。

 調査したのは、和歌山市、高野町、田辺市龍神村、同本宮町、白浜町、那智勝浦町、串本町の7カ所。全体で、宿泊客は前年度比1・2%減の10万2890人、日帰り客は同2・4%減の121万3100人だった。

 7カ所のうち5カ所で観光客総数は前年度を上回ったが、熊野本宮大社の初詣客の減少や、串本町が映画『海難1890』の公開により好調だった前年度に比べて日帰り客に減少が見られたことなどにより、全体としても減少となった。

 和歌山市の観光客総数は同0・3%増の58万7500人(宿泊1万3100人、日帰り57万4400人)で前年度と同水準。加太地区が好調で、リニューアルオープンした休暇村紀州加太などへの宿泊客が増加した。

 高野町では、高野山開創1200年で注目された27年以降継続してメディア露出で魅力を発信してきたことや、路面の凍結や積雪がなかったことから、日帰り客数が、主要観光地の年末年始統計を開始した平成3年以降で最高となった。

 白浜町では、良質の温泉を中心に白浜エリアの魅力を紹介する「大人の白浜さんぽ」キャンペーンなどを実施したことにより、温泉施設の利用が増え、日帰り客数が増加した。