伏虎義務教育学校の校歌完成 澤さん披露
和歌山市立伏虎中学校と本町、城北、雄湊の3小学校が統合し、4月に開校する市立伏虎義務教育学校の校歌「伏(ふ)した虎よ」が完成し、作曲した同市出身のバイオリニストで東京藝術大学学長の澤和樹さん(62)が13日、市役所を訪れ、尾花正啓市長に、楽譜や歌詞、収録CDを手渡すとともに、曲を披露した。
校歌の制作はおととし11月、市文化賞受賞者でもある澤さんに市が依頼。その後、同大客員教授だった秋元康さんが澤さんから作詞を依頼され、快諾。編曲は同大卒業生の啼鵬さんが担当した。
詞には、和泉山脈や紀の川などが歌われ、児童生徒を「若き虎」と表現。「今は伏して学ぶがいい」「伏虎で未来の夢を見よ」などと呼び掛けている。
披露式では、演奏者としては60年近いキャリアがあるが、自身の作品としては1曲目になったという澤さんが「秋元さんの素晴らしい歌詞を口ずさんでいたところ、自然にメロディーになった」と紹介し、「小学生から中学生まで、易しすぎず、難しすぎないことに少し悩んだ。100年以上歌い続けられる曲となり、子どもたちに愛されれば」と語った。
曲を聴いた尾花市長は「詞の通り、子どもたちが未来に夢を持てる素晴らしい曲で、市の宝になりました」と感謝した。校歌は今後、統合される各学校で練習を行い、4月10日の始業式で正式に歌われる予定。