瀧姉妹が日本バトン選手権へ 24日~県勢初

姉妹が県勢初の大舞台に挑む――。和歌山バトン(嶋啓子代表)の瀧真未さん(23・指導者)と美子さん(15・明和中)が、24日から3日間、石川県のいしかわ総合スポーツセンターで開かれる第42回日本バトン協会選手権大会(同協会主催)ペアの部に出場する。2人は「目標は入賞」と、力強く活躍を誓う。

瀧姉妹は、2月11、12の両日、大阪府の府民共済SUPERアリーナで開かれた第42回全日本バトントワーリング選手権関西大会(同協会関西支部主催)に出場。龍谷大学などの学生、実績のある一般選手らが名を連ねる激戦区の同大会で、県勢として初めて全国大会出場枠を獲得した。

2人が出場するペア(19歳以上)の部は、2人一組でバトンテクニックとペアワークを競う。各地域の予選を勝ち上がった20組が参戦する予定で、まず準決勝を行い、勝ち残ったペアが翌日の決勝に駒を進める。

最大の武器は抜群のコンビネーションだ。ペア結成3年目にもかかわらず、手や顔の角度を合わせながら、正確に同じ動きを表現できる。ここまで錬成された動作に、指導者の嶋代表も太鼓判を押す。さらに、真未さんは完成度の高い表現力、美子さんは基本に忠実な技術が特長だと分析し、「昨年とは演技のスピード感が格段に違う。ペアとして最高の組み合わせ」と姉妹を高く評価する。

全国大会では、より高く評価されるよう、関西大会よりも技の難易度を上げて挑む瀧姉妹。妹の美子さんは、昨年の関西大会の映像を分析し、ペアワークを多く組み込んだ演技構成に仕上げた。週に5日、最大3時間の練習に励む一方で、高校受験を控える美子さんは勉強と両立させる日々を送っている。

美子さんは「会場の雰囲気にのまれないように、自分たちの演技をしたい」と意気込み、真未さんは「県から初めての出場なので、自信を持って堂々と演技したい」と話す。

嶋代表は「和歌山、関西の代表の名に恥じぬよう、自信を胸に演技してほしい」とエールを送っている。

入賞を目標に活躍を誓う瀧姉妹(前が美子さん、後ろが真未さん)

入賞を目標に活躍を誓う瀧姉妹(前が美子さん、後ろが真未さん)