日本ルナが企業の森参加 紀の川市で10年間

「バニラヨーグルト」シリーズなどで知られる発酵乳・乳酸菌飲料専門メーカー、日本ルナ㈱(京都府八幡市)は、県が進める森林保全事業「企業の森」に参加を決め、紀の川市中畑の山林1・99㌶で活動する。

県によると、期間はことしから10年間で、定期的に間伐などの森林保全活動を行う。現場管理などは、那賀広域森林組合に委託する。同社を含め「企業の森」の参画団体は76企業・団体、活動地は83カ所となる。

県は、京奈和自動車道の県内全通により、森林保全活動時の滞在時間の増加が期待できることから、参加者に産直市場での買い物や、パラグライダー、カヌー、農業なども体験してもらう予定。

さらに、同社は県産ミカンを使用した「バニラヨーグルト有田みかん」を販売し、日本有数の食品メーカーであることから、県は那賀地域の優れた食材情報の提供なども行う。

森林保全・管理の協定の調印式は21日午後4時から県庁で行い、同社の伏見浩二社長や仁坂吉伸知事、中村愼司市長らが出席する。