県が朝鮮学校の補助金廃止 文科省通知で
県は、和歌山朝鮮初中級学校(和歌山市中島)に対して毎年交付していた補助金を平成28年度分から廃止すると決定した。仁坂吉伸知事は21日の定例記者会見で「文部科学省からの通知が大きなきっかけだった」と述べた。
通知は昨年3月に同省から朝鮮学校を各種学校として認可している28都道府県に対して出され、北朝鮮と密接な関係にある在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が朝鮮学校の教育内容や人事、財政に影響を及ぼしていると指摘し、自治体独自の補助金について適正な支出を求めていた。
仁坂知事は同校について「通知を受けて調べたら、特定の国を礼賛するような教育をしていることが分かった。日本のためにならないと思った」と述べた。
県は平成14年度から同校に毎年補助金を交付しており、27年度の交付額は234万円。今月末に交付決定される予定だった28年度の補助金支出を取りやめた他、29年度当初予算には関連費用を計上しなかった。