和歌山市宿泊客数 過去最高の90万人超
和歌山市は、平成28年の市内観光客入り込み数(確定値)を公表した。39宿泊施設から集計した宿泊客数は90万1924人泊(前年比7・54%増)で、2期連続で過去最高記録を更新した。
市観光課によると、宿泊客数のうち日本人は74万5426人泊(同1・9%増)とほぼ横ばいだったが、外国人は15万6498人泊(同45・7%増)と大きく伸び、過去最高を記録した。
外国人宿泊客数が増加した背景には、関西国際空港発着の東アジア便が増え、中国からの宿泊客数が9万679人泊(同75・3%増)、香港からが2万6105人泊(同23・1%増)となるなど、東アジアからの宿泊客数が大きく伸びていることがある。また、市がプロモーションに力を入れている東南アジアの宿泊客も増加している。
日本人宿泊客は、前年に高野山開創1200年、紀の国わかやま国体・大会があった月は大幅に減少したが、閑散期の11、12月の宿泊予約が好調だったことなどから、全体では前年並みとなった。
各観光施設の来場者から推計した日帰り観光客数は、過去5番目に多い558万9675人(同0・06%増)だった。前年の紀の国わかやま国体・大会に代わり、大河ドラマ「真田丸」が放映されたことなどによるプロモーション効果があり、前年並みに推移したと見られる。
同課は今後、現在は和歌山市への観光客が少ない欧米へのウェブを中心としたプロモーションに力を入れる他、市内での滞在時間を延ばしてもらうため、市観光協会を中心とした体験型観光商品づくりを図るなどとしている。