空からのメッセージ 堀田さん還暦写真展

紀の川市の写真家、堀田賢治さん(60)の写真展「Cloud_Code&People!!~空からのメッセージ&人~」が5月1日まで、和歌山市十二番丁のMsギャラリー12番丁で開かれている。

個展は23歳で開いて以来、4度目。還暦を記念した展覧会で、最近10年ほどで撮影した空や雲、人に焦点を当てた46点を展示している。

人物のシルエットが美しい小豆島の海辺の夕景や、大きく渦巻く不穏な雲など、時間とともに移り行くさまざまな空の表情を活写。

名草山の頂に現れた雲の形は、まるで不死鳥のように見え、一直線に天に延びる、珍しい雲を捉えた一枚もある。「空や雲は必ずいつでも見られる、身近なもの。刻一刻と変化するその形にも、何かメッセージがあるように思えるんです」と堀田さん。

夜景を集めたコーナーでは、海南市の雨の森展望台からの眺め、広大な景色に幻想的に浮かび上がる大斎原(おおゆのはら)の鳥居などを展示。

また、堀田さんはかつて音楽活動をしていたこともあり、著名な音楽仲間のショットや、数年前から取り組む、笑顔を写すプロジェクトにちなんだ作品も並んでいる。

堀田さんは「自分なりにメッセージを込めたつもり。何か皆さんの心に響くものがあり、写真って楽しいんだというのが伝わればうれしいです」と話している。

午前11時から午後7時まで。問い合わせは同ギャラリー(℡073・431・8255)。また、3日から10日までは紀美野町のコミュニティーアートカフェ真国の荘でも開催。問い合わせは同所(℡073・497・0749)。

美しい空や雲の作品の前で笑顔の堀田さん

美しい空や雲の作品の前で笑顔の堀田さん