かつらぎ―和泉間のバス運行 日曜・祝日に

かつらぎ町と大阪府和泉市を結ぶ国道480号鍋谷峠道路が4月1日に開通したことを受け、両市町は29日、両市町の観光スポットなどをめぐるコミュニティーバスの運行を始めた。日曜日と祝日限定の運行。来年3月25日までの実証実験で、運行実績を踏まえて継続するか決める。

運行は和歌山バス那賀㈱(紀の川市藤崎、井上慎治社長)と南海バス㈱(本社堺市堺区、桝元政明社長)に委託している。JR和歌山線の笠田駅(かつらぎ町)と泉北高速鉄道線の泉中央駅(和泉市)との約30㌔を結ぶ路線で、一日6往復。両市町の19停留所を約1時間かけて巡り、観光を中心に地域間の交流が期待される。

4月29日朝の笠田駅の始発では町職員、南海バスの職員らが見守る中で出発。豊岡博行副町長は「和泉市とは区長会、校区会での付き合いも長い。今回の道路の開通とバスの運行でさらに交流が深まれば」と期待していた。

運行を待ちわびていた町内の女性2人は、和泉市の大型商業施設「ららぽーと和泉」と「コストコ和泉倉庫店」に行くといい、「のんびりと楽しんできます」と笑顔で乗り込んで行った。

運賃は大人150円からで、大人1000円、子ども500円の一日乗り放題乗車券も販売している。

問い合わせは和歌山バス那賀㈱(℡0736・75・2151)。

JR笠田駅前からは関係者に見守られながら待望の第1便が出発した(左から豊岡副町長、和歌山バス森川圭治支配人・岩本真一所長)

JR笠田駅前からは関係者に見守られながら待望の第1便が出発した(左から豊岡副町長、和歌山バス森川圭治支配人・岩本真一所長)