夜行列車の個室風 新スタイルホテル開設へ
鉄道大手の㈱JR西日本と、簡易宿所を展開する㈱ファーストキャビンの合弁会社・㈱JR西日本ファーストキャビン(本社=東京、来海忠男社長)がことし秋にも、和歌山市友田町のホテルグランヴィア和歌山6階に、同社初の夜行列車の個室をイメージした「ファーストキャビンステーション」をオープンさせる。収容は約70キャビン(1キャビン定員1人)を予定しており、ファーストとビジネスの2クラスで展開予定。
設置場所は、同ホテル大宴会場「ル・グラン」以外の部分が活用される見込み。施設コンセプトは「コンパクト&ラグジュアリー」で、ファーストクラスでは120㌢のセミダブルベッドを備え、広い空間を確保。ビジネスクラスは、快適に過ごすことができる必要な機能を凝縮させた空間になっている。
同施設の特長は、館内にセキュリティーゲートを設け、男女別の専用エリアを用意。男女兼用のカプセルホテルを利用しづらかった女性もターゲットにしている。価格帯は平均5000~6000円を想定しており、ファーストとビジネスの差額は1000円程度に設定されている。
同社は「これまでになかったビジネスとカプセルの中間ホテルの価格設定で、男女問わず新スタイルの宿泊施設を利用してもらえれば」と話している。