五輪スケボー期待の2人 綾瀬はるかと共演
2020年の東京五輪・パラリンピックに向けてパナソニック㈱が進めているプロジェクト「ビューティフルジャパン」のコマーシャル撮影が21日、有田川町の花の里河川公園で行われた。東京五輪の追加種目となったスケートボードへの出場と活躍が期待される岩出市出身の15歳の選手2人と、同プロジェクトのアンバサダー(大使)を務める女優の綾瀬はるかさんが共演し、夢を語り合い、練習を共にした。
同プロジェクトは、両大会のワールドワイド公式パートナーである同社が、日本を一つのチームにすることを目指す6年にわたる取り組み。綾瀬さんが47都道府県全てを訪ね、各地の若いアスリートの熱い思いを聞き、練習の様子や支援者、その土地の美しさなどを映像に収めている。和歌山は27県目となった。
今回、綾瀬さんと共演したのは、平松凱(がい)、四十住(よそずみ)さくら両選手。平松選手は小学5年生でプロ資格を取得し、2015年ジャパンオープン・スケートボードコンテストシリーズ・イン大阪8位などの成績を収めている。四十住選手はことしの第1回全日本スケートボード選手権(ストリートスタイル)女子の部2位となり、東京五輪強化指定候補選手に選ばれている。
テント内で行われた対談で、綾瀬さんにスケートボード競技の難しさを問われた2人は、練習場所の確保が難しい点を挙げ、平松選手は「練習で県外へ出掛けることが多く、帰宅が遅くなるので、学校生活との両立が難しいです」、四十住選手は「支えてくれている両親とは、競技を始めた頃から真剣に取り組むことを約束しています」と話した。
綾瀬さんが見守る中、平松選手はまちなかの階段や斜面を模したストリートコースで「バックサイドテールスライド」などの技を、四十住選手は斜面を滑走するパークコースで「バックサイドビッグスピンディザスター」などの技をそれぞれ披露。
初めてスケートボードを体験する綾瀬さんには、2人が初歩的な滑走方法を手本で示し、こつののみ込みが早い綾瀬さんを「すごい!」と拍手でたたえながら、共に滑走を楽しんでいた。
撮影を終えた綾瀬さんは「同じ町に住み、公園で出会った同い年の2人が頑張っている姿はキラキラしていました。本当にスケートボードが好きなのだなと感じました。ぜひ、オリンピックでメダルを取ってほしい」とエールを送った。
綾瀬さんとの時間を過ごした平松選手は「気さくで話しやすかったです」、四十住選手は「もっと一緒に滑りたかったです」と笑顔だった。