新規採用職員を地域に派遣 和歌山市の研修

自治会や地域の各種団体の苦労を職員が実際に感じる機会をつくろうと、和歌山市は、地域に新規採用職員を派遣する地域活動研修を開始する。11月までの5日程度を活用し、本年度は、消防や技能労務職を除く38人が参加する。

この取り組みは、市議会から「支所・連絡所に新規職員を配置してはどうか」との提案があったことをきっかけとして企画された。

新規採用職員が地域活動を共にすることで、大変さや活動の重要性への理解を深め、市職員としてのスキルアップや市民サービスの向上を図ることが狙い。児童らの登下校時を見守る見守り隊への参加や、夏祭りや文化祭、公民館活動、敬老会、防災訓練などの行事の準備や当日運営に参加し、住民らとの交流を深めるとしている。

尾花正啓市長は「今後の地域コミュニティーは、行政だけや地域だけの活動から、地域や市民、行政の協働が重要になるので、将来に向けて準備し、新規職員も今後の業務に生きる力をつけてほしい」と取り組みへの思いを述べた。