地域の力で復帰支援を 社明運動強調月間へ
第67回〝社会を明るくする運動〟県推進委員会が5月31日、和歌山市屋形町のルミエール華月殿で開かれ、同委員会を構成する県内の各機関・団体から約50人が出席し、犯罪や非行をした人たちの立ち直りを支える社会に向け、今回の運動の重点事項などを確認した。
同推進委副委員長で県保護司会連合会の小西健之会長があいさつし、和歌山地方検察庁の千葉雄一郎検事正から和歌山市出身の落語家・桂枝曾丸さんに対し、今回も「社会を明るくする大使」の認定状を交付した。
防災活動にも取り組む枝曾丸さんは、地域における共助の大切さを強調し、「地域の力がなければ再犯の防止や社会復帰の支援はできない。皆さんと一緒に地域の力を高めながら頑張っていきたい」とあいさつ。枝曾丸さんから県の田中一寿県民局長に安倍晋三首相のメッセージが伝達された。
議事では、本年度の実施計画などが審議され、出所者の事情を理解した上で雇用する企業の数を増やす、薬物依存からの回復と社会復帰を長期的に支える地域の環境をつくるなど4点の重点事項を確認。7月1日からの1カ月間を運動の強調月間とし、啓発活動などに取り組む。