データ分析の人材育成 県が初コンペ開催へ

統計分野の国内における拠点となることを目指し、データ分析に精通した人材を育てようと、県は高校生や大学生などを対象とした「データ利活用コンペティション」を初めて開催する。観光誘客や人口減少対策のアイデアを9、10月に募集し、来年2月に最終審査と表彰を予定している。

来年度、総務省統計局の一部機能が和歌山市に移転することを受け、データ利活用の重要性や有用性を全国に発信し、次世代のデータサイエンティストを育成するのが狙い。

県はデータ利活用に関する基本方針を定めた「県データ利活用推進プラン」を昨年9月に策定。シンポジウムの開催や研究者を対象とした公募型研究、県職員向けの研修の実施などを盛り込んだ。

初開催となるコンペは、高校生の部と大学生の部に分けて実施。いずれも、応募者がゆかりのある地域を対象に、高校生は観光誘客に向けた施策、大学生は人口減少問題を解決するための施策を提案してもらう。データを分析した客観的証拠に基づく、応募者が発案したオリジナルの施策提案が対象となる。

高校生の部は高等専門学校の1~3年生や特別支援学校高等部生ら、大学生の部は大学院生や短大生、専修学校専門・一般課程の学生らも応募できる。

参加申し込みは9月1~29日、応募用紙は参加申し込み日から10月31日まで受け付ける。書類による第1次審査を通過すると、来年2月10日に和歌山市の県民文化会館で開かれる最終審査に進み、5分以内のプレゼンテーションを行う。各部門の大賞には商品券20万円、優秀賞には同10万円、奨励賞には同5万円が贈られる。

応募は、所定の申込用紙を県企画総務課のホームページからダウンロードし、必要事項を記入してメールで同課(e0201001@pref.wakayama.lg.jp)に送付する。

問い合わせも同課(℡073・441・2334)。

若い頭脳から施策提案を募集

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