和歌山に乾杯! キリン・オリジナル一番搾り

 キリンビール㈱(本社=東京都中野区、布施孝之社長)が人気ブランド「一番搾り」で取り組んでいる47都道府県オリジナルのビールの一つ「一番搾り 和歌山に乾杯」が6日に発売。その出来栄えを味わおうと、同社関係者やビール愛好家による研究会のメンバー約20人が同日、和歌山市万町のバー「プラグ」(小泉博史店主)に集い、ふくよかな香りと味を和気あいあいと楽しんだ。

 同社によると、完成した「一番搾り 和歌山に乾杯」は「うまみと酸味が“ええ塩梅”に調和し、柑橘(かんきつ)系の香りがそよぐ出来栄えなのは昨年と同様だが、今回は麦の香りが高い」という。

 4月7日、キリンビール神戸工場で、仕込み釜に麦芽を投入するなどの工程を研究会のメンバーも体験。メンバーの一人である小泉店主(36)は「昨年と同様、フルーティーな味わいに仕上がっている。仕込み式にも関わったので思い入れが強い」と完成を待ちわびた様子。

 研究会の40代女性は「20代のころ、大阪にあったキリンビール工場での勉強会で、ビールへの愛情の強い社員の講演を聞いて以来のファンです。ことしも和歌山が誇れるビールができたと思います」と笑顔だった。

 同社和歌山支店の見澤保規支店長(54)は「お酒は適正に飲むとコミュニケーションを円滑にしてくれるもので、それを実践している研究会の方々は同志のようだ。このビールをきっかけに、県民の皆さんが和歌山の歴史や景勝地、数々の食品の発祥の地であることを再認識し、地元へのプライドを抱く一助になれば」と話していた。

和歌山オリジナルの味で乾杯

和歌山オリジナルの味で乾杯