小沢氏が政権批判 自由党県連結成で来県
自由党(小沢一郎、山本太郎共同代表)の県総支部連合会の結成大会が10日、和歌山市屋形町のルミエール華月殿で開かれ、約50人の支持者らが出席する中、規約を承認して県連の発足が宣言された。近畿では3番目の県連結成で、代表には内海洋一氏が就任するなど役員が選任された。事務所の設置は未定。
活動方針では、現在の安倍政権について「憲法と民主主義を根本から無視し、『一部の人たちやアメリカ追随の政治』を行っている」と厳しく批判し、「県内に変化と改革をもたらす」との方針を掲げている。
内海代表は「県内には小沢共同代表のファンも多いので、国民のことを考えた真の保守政治で、支持を広げていきたい」と話した。
結成大会後に行われた講演会には、小沢代表が駆け付け、約200人が講演に聴き入った。
会場には、民進党県連の岸本周平代表、共産党県委員会の下角力委員長、社民党近畿ブロックの服部良一代表、わかやま市民連合の豊田泰史代表らが出席し、安倍政権との対決での4野党共闘に向け機運を高めた。
小沢代表は「安倍政権が進める規制緩和を強化する『新自由主義』は、米国でも英国でも終焉を迎えている」と述べ、「現政権下では、強い企業は利益を上げ続けているが、国民所得は減り続けている。富の配分は公平に行われるべきだ。われわれが掲げる自由主義の考えとはまったく違う」と力を込めた他、4野党が反対の見解で一致している「共謀罪」法案(組織犯罪処罰法改正案)や憲法改正への動きについても、改めて批判的立場を明確にした。