巧みな濃淡の世界 19日まで県水墨画協会展
県水墨画協会(小川華瓣会長)の第20回水墨・墨彩画展が19日まで、和歌山市の県民文化会館で開かれている。
本紙など後援。県内に住む30代から90代までの約100人が風景や花、人物などを題材に、軸やタペストリー、額などの作品約100点を出品している。
顧問の尾花正啓市長や岸本周平、門博文両衆院議員らも出品。小川会長や会員が指導する障害者福祉施設の綜成苑、綜愛苑の絵画教室生の作品約40点も紹介している。
会場には小川会長の、果てしなく広がる山あいの雪と霧の風景をはじめ、ライトアップされた那智山や晩秋の上高地、和歌山城、白梅や牡丹など、墨の濃淡を生かした詩情豊かな作品が並ぶ。
小川会長(70)は「何より、楽しく描くことを第一にしています。皆さん年々腕を上げていますよ」とにっこり。来場した岩出市の大西三郎さん(69)は「私は絵手紙を習っていますが、墨の濃淡だけで動きを出せる技術や表現は素晴らしいですね」と見入っていた。
午前10時から午後5時(最終日は3時)まで。