事業拡大で和市から奨励金 アドバン工業
和歌山市での企業の新規立地や事業拡大を支援する「企業立地促進奨励金制度」に精密機械部品加工業のアドバン工業㈱(同市栄谷、長尾宗紀代表取締役)が指定され、6月30日に市役所の市長室で指定書の交付式が行われた。同制度の指定は本年度2社目となる。
同社はフォークリフトなどに用いられる油圧ポンプ、エアバッグやシートベルトの部品、OA機器の部品などを開発し、多様な業界の商品と関わっている。
今回は本社敷地内に新たに工場と倉庫を設けるため、同制度に申請。工場と倉庫は1285・11平方㍍で、1階が工場、2階が倉庫、3階が社員食堂となっている。社員食堂は90人の総従業員が広い食堂で一緒に昼食を食べられるようにという先代社長の希望で造られた。
新規の市内雇用者は3人で、投資額は約1億7500万円。ことし10月ごろの操業を目指す。
交付式では尾花正啓市長が「制度を活用してくれてうれしい。拡張して雇用を増やし、市を元気にしてもらえたら」と期待を寄せた。
長尾代表取締役は「これまでいろいろな業界と関わってきたので、これからも新しい業界に着手していけたら」と話した。